造形界のレジェンド村瀬継蔵総監督原案による映画「カミノフデ」（https://kaminofude.com/）が2024年7月に公開され、弊社では劇中に登場する
（ヤマタノオロチ全身）
身体の部分に人が入って移動を行い、首の動きは筆者含めて多人数で天井から吊るされたピアノ線経由の２本の紐を引いたり出したりすることで表現しました。
オロチ首の操演の様子。真ん中黄色いTシャツが筆者。ウルトラセブンや数々の特撮の監督をされている方もレジェンド村瀬さんの映画の為に駆け付け操演されています。弊社では３DCGを主体とした活動をしていますがアナログも大切にしており、今回このような体験をさせて頂けて大変光栄でしたし、勉強になりました。画面外には村瀬継蔵総監督、佐藤大介特撮監督もいらっしゃいます。
オロチの首と私を含め操演者たち。
こちらはうって変わって味方の怪獣の首部分のアップを撮影する為に必要なギニョールの原型制作を香川県の弊社で行っています。ギニョールとは指人形のことで、今回作成したのは腕を入れて動かす大きめサイズのギニョールになります。土粘土で原型を作りました。
こちらは石膏で型を取る為の仕切りを作ったところです。
本体が完成したら目玉、ツノなどを足していきます。
今回この映画に関わった人たちは村瀬総監督はもちろん、歴代の名だたる特撮ドラマ、映画に関わったスタッフの方たち。ゴジラ、ガメラ、ウルトラマン、北京原人、、など日本映像界を牽引してきた人達が尽力しています。
AIを始め、VR、CGなどが広く普及していて、ますますその速度も増してきているように感じる昨今ですが、そんな時代だからこそ、忘れてはならない物作りの原点がここにはあるような気がします。
弊社としてもこの気持ちを忘れずに邁進したいと思います。
（2024年9月20日）
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